歯並びが乱れてしまうのはなぜ?

出っ歯や受け口、開咬、乱杭歯

出っ歯や受け口、開咬、乱杭歯……。
こうした歯並びの乱れは、遺伝で決まると思われがちです。確かに遺伝によって歯並びの乱れが起こることもありますが、実は後天的に起こることも少なくありません。また様々なタイプの不正咬合のケースで、奥歯の咬み合わせの高さが顎の成長にも深く関係しています。こちらでは、歯並びが乱れる原因についてご紹介しています。現在の歯並びに問題がない方も、ぜひご確認ください。

下顎が出てしまうのはどうして?(受け口)

受け口

受け口の原因

二つの種類と原因

受け口には、奥歯の咬み合わせが高いケースと低いケースの二種類に分けられます。

・奥歯が過剰に萌出することで、下顎がより前方に偏位した状態
・下顎が前方へ過剰に回転しすぎている状態

これらのケースは奥歯の咬み合わせをコントロールしていきます。また、そのほかに口腔周囲、筋機能のアンバランスによって、舌が低位で動くことにより、唾を呑む際や嚥下する際に舌が下の前歯を内側から押してしまうことで受け口になるケースもあります。

受け口の治療法

顎の成長を利用して、奥歯の咬み合わせをコントロールし、前後逆になっている前歯を正常な咬合にします。その後、必要に応じて一般的な矯正装置を使用することもあります。

幼少期の受け口は早めの治療がポイントです。乳歯列期(5才~)でも使用できる装置もあります。受け口において、下顎は上顎より長い期間成長し続けます。そのため、治療のタイミングは早めがポイントです。

成人期の受け口の治療はワイヤーを用いた治療になります。またケースによっては外科的に治療することもあります。

ムーシールド

ムーシールド

舌をのせるランプ

ムーシールドとは、マウスピース型の矯正装置です。起きている間、できれば2~3時間装着し、この間の30分は口唇を閉じる運動を繰り返します。そして、そのまま就寝中も装着を継続します。

ムーシールドには舌をのせるランプがあり、舌が低位で動くのを防ぎます。正常な舌の位置を覚えさせることで、徐々に受け口を改善させるのです。治療期間には個人差がありますが、6ヶ月が目安です。

オーバーレイ

咬み合わせの低いケースに有効な矯正装置です。乳臼歯に金属またはレジン(歯科用プラスチック)の被せ物を被せることにより、下顎を適切な位置に誘導します。必要に応じて、ワイヤーと併用することもあります。

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前歯が咬み合わないのはどうして?(開咬)

開咬

原因1.遺伝

遺伝によって、生まれつき顎の骨格に問題がある場合に開咬になることがあります。
奥歯の強い干渉があるため、その干渉を取り除くことで治療を行います。

原因2.クセ

台の位置が悪い、嚥下(飲み込む)時に舌を上下の歯の間にはさむクセが続くと開咬になることがあります。舌癖は8才前後に治療を開始すれば治り易いです。MFT(筋機能療法)により治療していきます。また、鼻呼吸がうまく出来ない場合、口呼吸になってしまい、開口となります。耳鼻科の先生と連携して治療していくケースもあります。

前歯が出てしまうのはどうして?(出っ歯)

出っ歯

出っ歯の原因

奥歯や親知らずが過剰に成長することにより奥歯の咬み合わせが低くなり、このことにより下顎の前方への成長が抑制されてしまうのです。また、咬み合わせが低くなることで咬み合わせが深くなり、下顎が自由に動ける領域がなくなってしまうことからも、下顎の成長が抑制されます。

なお、出っ歯の原因として、下顎位の後退によるケースは80%といわれています。

出っ歯の悪影響

出っ歯のままだと、顎関節が圧迫されるリスクが高まります。また、気道も狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなります。

出っ歯の治療法

基本的には、奥歯の位置のコントロール、咬み合わせの高さの上昇といった治療を行うことにより、下顎の成長を促します。また、上顎の前歯にワイヤーを装着して上顎を広げることで、下顎が前方に適応しやすくすることもあります。小児矯正においては下記の装置を用います。

オーバーレイ

咬み合わせの低いケースに有効な矯正装置です。乳臼歯に金属またはレジン(歯科用プラスチック)の被せ物を被せることにより、下顎を適切な位置に誘導します。

ヘッドギア

六歳臼歯(奥歯)に用いる矯正装置です。六歳臼歯の位置をコントロールすることにより、下顎の成長を促します。咬み合わせの高さを上げるタイプと咬み合わせの高さを低くするタイプがあり、患者さんの状況によって使い分けます。

フレンケル装置

咬む力をはじめとする口の周りの筋肉の力を利用して矯正治療を行う装置になります。

成人の治療においては、ワイヤーを用いていきます。下顎の前方への適応が見られる場合は抜歯をせずに治療が可能となります。

歯並びがでこぼこになってしまうのはどうして?(乱杭歯)

乱杭歯

乱杭歯の原因

乱杭歯の原因は、奥歯に問題があるケースがほとんど。奥歯や親知らずが過剰に成長することにより、歯列全体が中心(手前)に集中し、前歯がガタガタになってしまうのです。奥歯の位置を後方に回転させることでスペースを作ります。また咬み合わせが深いケースでは、下の前歯にガタガタが出るケースが多く、この場合は咬み合わせの高さを挙上していきます。

乱杭歯の悪影響

見た目に問題が生じるだけでなく、歯磨きしづらいことからむし歯や歯周病を招きやすくなります。

乱杭歯の治療法

基本的には小児矯正の場合、ワイヤーによる前歯の位置のコントロール、床装置、ヘッドギアなどによる奥歯の位置のコントロール、拡大床による側方への拡大といった治療を行います。

次に、咬み合わせの重要性についてご紹介します

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