【20代 女子】開口・がたがた歯の矯正歯科治療
【治療計画】
前歯で咬み切れない、がたがた歯が気になるということで来院されました。大臼歯(奥歯)の強い干渉があり、深く咬みこめない状態でした。
がたがた歯を改善するためのスペースがかなり必要でした。中間の歯を抜歯してスペースを作るか、奥歯(大臼歯)を後方に移動させてスペースを作るか悩むケースでした。
奥歯を後方に移動させれば、中間の歯を抜歯する必要がなくなります。ただ、奥歯を後方に下げることで、より奥歯の強い干渉を生み出すことになるパターンもあります。high angleケースと言いますが、顎のラインがシャープに見える方に多い骨格形態になります。このようなケースの方に奥歯を後方に移動させると、がたがた歯は改善しても開口がより悪化する場合があり、開口の改善ができません。よって今回は中間の歯を抜いてスペースを作ることにしました。
同じようなケースでも、抜歯する場合もあれば、抜歯しない場合もあります。患者様ひとりひとり、骨格形態、歯の大きさも違います。そのために精密検査を行い、診断をします。矯正治療は診断が大切といいます。診断により治療のゴールが変わってしまいます。
【リスク・副作用】
中間歯の抜歯が必要となります。
開口の原因の一つとして、舌癖(舌低位、舌突出)が考えられます。
MFT(舌癖および口腔周囲筋の改善)のトレーニングが必要となります。
トレーニングをすることにより、安静時、発音時、嚥下時の正しい
舌の位置を習得していきます。口周りの筋肉も整えます。
ご自宅でのトレーニングとご本人の意識が大切になります。
舌癖が治っていないと、後戻りしてまた開口となり可能性があります。
練馬区大泉学園徒歩1分 よしかわ矯正歯科 院長 吉川