【小学校低学年 女子】出っ歯・がたがた歯の矯正歯科
【治療計画】
今回のケースは
・上顎、下顎の前歯のがたがた歯(叢生)
・深い噛み合わせ(過蓋咬合)
・出っ歯(上顎前歯の傾斜・下顎の後退)
が問題点となります。
噛み合わせが深い状態ですと、下顎が後方に下がりやすくなりま す。
下顎の成長のスパートは男女でタイミングが違いますので、下顎の誘導時期は注意が必要です。
治療計画としては、
・バイトプレートによる深い噛み合わせの改善
・クワドヘリックス・バイヘリックスによる前歯の並ぶスペースの
確保
・ワイヤー(マルチブラケット装置)による上下前歯の配列
・フレンケルによる下顎の前方誘導
この手順で治療を行いました。
使用装置は、色々ありますが一つ一つ問題を取り除いていくことが重要です。
同じようなかみ合わせに見えても、治療方針は個々で全く異なるため、診断を行い、患者様とお話をして、使用装置の選択をしていきます。
なにか歯並びで気になることがあれば、まずは、矯正専門のドクターに相談してみるのがよいかと思います。
今回のケースは、大人の歯(永久歯)の生え変わりを経過をみていますが、上の3番目の犬歯の位置が悪いため、二期治療(成人矯正)にて、すべての永久歯に装置をつけ、コントロールをしていく予定です。
小児矯正の一番の目的は、成長期でしか治療できない顎の成長誘導等、土台作りがメインとなります。ある程度、ガタガタ歯を治療すこともありますが、全ての永久歯が揃わないときちんとした噛み合わせは作れません。
【リスク・副作用】
成長に合わせて、装置を提供しております。指導装着時間を守ること が大切になります。時間を守れないことが続くと、治療期間が延びる可能性が出てきます。
マルチブラケットによるワイヤー治療は、しっかりとした歯磨きが大切になります。汚れが長く残っていると虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。