矯正治療における
スペースの作り方
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非抜歯矯正が可能かどうかは「スペースの分析」
で決まります

矯正治療において抜歯が必要かどうかは、見た目だけで決まるものではありません。重要なのは、歯を理想的な位置へ動かすために必要な「スペース(隙間)」が、現在のお口の中でどれだけ不足しているか・確保できるかという客観的なデータです。
大泉学園の矯正歯科「よしかわ矯正歯科」では、歯の大きさと顎のサイズのバランス、前歯をどの程度後方へ下げる必要があるかなどを総合的に評価します。無理に非抜歯に固執して口元が突出してしまったり、咬み合わせが不安定になったりすることを避けるため、将来的な安定性と顔貌(顔立ち)のバランスを見据えた合理的な治療計画をご提案いたします。
歯並びのタイプごとに必要となるスペースは異なります
叢生(ガタガタ歯並び)

歯が並ぶためのスペースが不足していると、歯は重なり合い、叢生(ガタガタの歯並び)が生じます。
この状態を整えるためには、顎の大きさや歯のサイズに応じて、歯が正しく並ぶためのスペースを確保することが不可欠です。叢生の程度によって必要なスペース量は大きく異なり、軽度から重度まで個別に精密な診断が必要となります。
前歯の突出(出っ歯)

突出している前歯を後方へ下げ、口元のバランスを整えるためには、歯を移動させるための十分なスペース確保が必要になります。
前歯の突出には、歯の傾きによるものと、骨格的に上顎が前方に出ている場合の大きく2つのタイプがあり、それぞれ必要となるスペース量や治療方法が異なります。原因を正確に見極めたうえで、機能性と審美性の両立を目指した矯正治療を行います。
深い咬み合わせ(過蓋咬合)

歯列には本来、噛む機能を安定させるための緩やかなカーブ(スピー湾曲)が存在します。
このカーブ自体は正常な咬み合わせの一部ですが、過度に深くなると咬み合わせが深くなり、下顎の前歯を基準としたバランスが崩れ、前歯同士が強く当たるなどの問題が生じやすくなります。
スピー湾曲が強いケースでは、安定した咬み合わせをつくるためにカーブを適切な形に整えながら歯を移動させていく必要があり、その際にスペースコントロールが重要となります。
Eライン(横顔のライン)

Eラインは横顔の美しさを左右する重要な指標であると同時に、口腔機能にも大きく関係しています。
口元が突出してEラインが崩れると、顎周囲の筋肉に過度な緊張が生じ、いわゆる「梅干しジワ」の原因となることがあります。さらに、口唇が閉じにくくなることで唾液の分泌や自浄作用が低下し、将来的な口腔トラブルにつながることもあります。審美性だけでなく、機能面の改善を目的としても、適切なスペース確保が重要となります。
それぞれの歯並びで改善に必要なスペースとは?
叢生の場合
歯が重なり合っている状態をきれいに並べるには、きれいに並べるために不足しているスペースを精密に分析し、数ミリ単位で歯の並ぶ場所を確保する必要があります。顎の大きさと歯のサイズのバランスを見極め、非抜歯で必要なスペースを確保できるのかを検討します。
前歯を後ろへ下げる場合
出っ歯(上顎前突)など、前歯を後方へ移動させて口元の突出感を改善するには、歯を動かすためのまとまったスペースが必要になります。歯の傾きだけでなく、骨格的な要因も考慮し、理想的な位置まで下げるための必要量を算出します。
深い咬み合わせを改善する場合
歯列の強いカーブ(スピー湾曲)を平坦に整える際にも、スペースコントロールが不可欠です。深い咬み合わせは、基準となる下の前歯に強くぶつかるなど負担がかかりやすいため、カーブをフラットに修正して咬合バランスを適正化します。
しかし、スピーカーブを平坦化しようとすると歯列は前方に延長されてしまうため、機能的・審美的バランスを加味して計画を立てる必要性があります。
Eラインを整える場合
理想的な横顔(Eライン)を作るには、前歯を下げるためのスペース確保が欠かせません。ただし、抜歯によってスペースを作りすぎると、口元が下がりすぎて老けた印象を与えてしまうリスクもあります。
そのため当院では、精密検査によって「あと何ミリ下げるのがベストか」を算出します。審美面はもちろん、機能面まで考慮し、抜歯・非抜歯を含めたバランスの良い治療計画をご提案します。
PICK UP
見た目が同じ歯並びでも、違うアプローチが最適な場合もあります
見た目が似ていても、骨格や筋肉のつき方は一人ひとり異なります。当院では「ただ並べる」のではなく、その方の顔立ちや将来の咬み合わせまで見据えた精密診断を行い、抜歯・非抜歯を含めた最適なアプローチを導き出します。

こちらの2つの症例は、どちらも「前歯の突出(出っ歯)」がお悩みで来院された患者様です。見た目は似ていますが、精密検査の結果(ポリゴン表)を見ると、その原因は全く別のものであることがわかります。
左の症例:土台となる「あごの骨」が原因
前歯の生え方に問題はありませんが、上あごの骨自体が前に出ているタイプです。この場合、骨格のバランスを考慮したアプローチが必要になります。
右の症例:歯の「生え方」が原因
あごの骨の位置は正常ですが、前歯が外側に向かって傾いて生えているタイプです。この場合は、歯の角度を内側へ整える治療がメインとなります。
このように、同じ「出っ歯」というお悩みでも、原因が「骨」にあるのか「歯」にあるのかで、最適な治療計画や装置の選択は大きく変わります。だからこそ、表面的な見た目だけで判断せず、精密な分析で「本当の原因」を突き止めることが、理想の仕上がりへの第一歩となります。
症例紹介

上顎前突、口唇閉鎖不全症例
- 主訴
- 口が閉じられない。口元の改善
- 診療名
- 上顎前突、上下顎前歯部唇側傾斜
- 年齢・性別
- 20代女性
- 治療期間
- 40ヵ月
- 治療費用
- 精密検査代:39,000円
装置代:630,000円
処置代:231,000円
保定装置代:40,000円
⇒総額:940,000円(税込み)
※治療当時の金額となります。
- 治療説明
- 上下顎両側4抜歯によるスペースメイキングによる上下顎前歯部のリトラクション
抜歯:上下顎両側4番(計4本)
治療装置:マルチブラケット装置
固定装置:TADを治療途中に埋入(4本)
リテーナー:プレートタイプタイプ
- リスク・副作用
- 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
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