【10代 男性】前歯部反対咬合の矯正歯科治療

【患者】10代 男性

【費用】矯正装置料84万円+処置料6000円/回

    インビザライン(マウスピース矯正)

【期間】1年1カ月

【治療計画】

上下顎の前歯の反対咬合と、すきっぱが気になるということで来院されました。

反対咬合の治療は、まず原因が何か診断で調べます。

・骨格的に下顎が前に出ている

・骨格的に上顎の成長力が弱い

・舌癖があり、舌で歯をおしている

原因により、それぞれ治療方針は異なります。

今回のケースは、骨格的要因は問題なく、舌癖が原因でした。

インビザライン(マウスピース矯正)により、前歯の舌側への移動を上下顎共に行いました。

また、治療と並行して、MFT口腔筋機能療法(MFT)を行いました。MFTとは、舌・口唇・頬筋・咀嚼筋などの口腔周囲筋の機能を改善し、歯列に及ぶ筋圧のバランスを整えるために行います。舌癖がありと、矯正治療で歯並びを整えても、後戻りを起こすこともあります。また、動的矯正治療途中にも、舌が前にでる力で、ワイヤーや輪ゴムの力が相殺され、なかなかうまく歯が動かないこともあります。

インビザラインをこのようなケースでも比較的短時間で動かすことが出来ます。マウスピースの淵を舌で触るように意識することで、舌の正しいポジションが習慣化されます。今回のケースでは患者様にマウスピース矯正をお勧めしました。

骨格的な要因がある場合には、ワイヤーや、外科的矯正(顎の骨を切る)が適している場合もあり、初診相談や診断の時に、どのような治療法が適しているかお話しています。

 

【リスク・副作用】

舌癖(舌の位置、舌の突出)が改善されていないと、後戻りの可能性

があります。

MFTのトレーニングの継続と日常の舌の位置の意識が、大切になりま

す。

 

院長 吉川 剛太

 

 

 

院長 吉川 剛太

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